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コラム

 

受託・共同機器開発!
共同開発のプロセスやパートナー選びについて

機器開発は受託だけでなく共同開発の手段も!プロセスやパートナー選びについて解説

機器開発を行う企業の中には、開発リソースの限界や専門的なノウハウ不足から、アイデアを形にすることができないケースも多く存在します。そういったときにおすすめなのが、共同開発です。

「共同開発ってどうやって進めるの?」「受託開発との違いは?」「最適な共同開発パートナーをどのように選べばいいのか?」といったお悩みをお持ちの方へ、この記事では共同開発の基本について解説します。

機器開発を成功に導くヒントとして、ぜひ参考になさってください。

共同開発の一般的なプロセス

共同開発の一般的なプロセス

共同開発とは、単なる業務の分担ではなく、異なる組織の強みやノウハウを融合させることで、単独では実現困難なイノベーションを創出する方法です。複数の企業が協力し合う、企業提携の形の一つといえます。

共同開発の意義と一般的な開発との違い

共同開発は、複数の組織が共通の目標に向かって協力する開発形態です。通常の受託開発が「依頼主の指示にもとづき、受託側が開発を遂行する」のに対し、共同開発は「対等な立場でノウハウやリソースを出し合って開発を進め、リスクと成果を分かち合う」という点が大きく異なります。これにより、高度な技術的課題を乗り越え、完成度の高い機器を生み出すことが期待できます。

共同開発の一般的なプロセス

共同開発は、一般的に以下のプロセスで進行します。

■企画・協議

まずは、共同開発の目的と目標設定を行います。双方の持つ技術やノウハウ、リソース(人材、設備、費用など)を確認し、共同開発を通じて何を達成したいのか、最終的な目標を明確に設定します。

技術的・商業的に実現可能かどうかを検証し、双方の合意があれば契約に進みます。

共同開発では、秘密保持契約と共同開発契約の締結が必要です。本格的な開発に入る前に、共同開発の基本的な枠組みや、情報共有に関するルールなどをまとめて契約を交わします。また、互いの機密情報を保護するため、秘密保持契約の締結は必須です。

また、この段階で役割分担と責任範囲の明確化も行いましょう。

■設計・開発実行

目的の共有や契約などが済んだら、具体的な機器の設計と開発に進みます。互いのノウハウを融合させながら、課題を解決していきましょう。

共同での詳細設計とプロトタイプ(試作品)の製作、課題解決を繰り返していきます。

■検証・評価

試作品が完成したら、共同でその性能や品質、安全性を検証します。

製作された試作品に対し、双方の専門家が連携して各種試験や評価を実施します。評価基準を事前に共有し、客観的なデータにもとづいて機器の性能を確認します。

評価結果をもとに、相互にフィードバックを行って改善点を洗い出し、機器の完成度を高めましょう。

すべての検証が終われば、機器の最終仕様を確定します。

■実用化・事業化フェーズ

商品化や事業化を目指しているのであれば、生産プロセスの確立と量産準備を進めましょう。また、特許出願や各種許認可の取得など、必要に応じて対応してください。

すべてのプロセスが完了し、機器の実用化・事業化が確実になった段階で、共同開発に関する最終的な契約を締結します。

機器開発の共同開発パートナー選びのポイント

機器開発の共同開発パートナー選びのポイント

機器開発の共同開発を検討していても、数多くの企業の中から、最適なパートナーを見つけることは容易ではありません。最適なパートナーを選ぶためには、以下の点を総合的に評価することが重要です。

専門性と技術領域の合致

共同開発の核となるのは、互いの技術や専門性の融合です。パートナー候補が、自社が目指す機器の分野において、深い知見と具体的な開発実績を持っているかを確認しましょう。

開発実績とノウハウの深さ

過去の開発実績は、そのパートナーの能力と信頼性を示す最も客観的な証拠です。検討している機器開発の種類や規模に近いプロジェクトの成功事例があるかを確認しましょう。単に製品を製作しただけでなく、どのような課題を乗り越え、どのようなノウハウを蓄積しているか、具体的なプロセスまで踏み込んで確認することが、パートナーのノウハウの深さを見極めるうえで重要です。

コミュニケーション能力

共同開発は、密なコミュニケーションなしには成功しません。パートナー候補が、自社の意図を正確に理解し、疑問点や懸念事項を率直に伝えられるコミュニケーション能力を持っているかを確認しましょう。

品質管理体制と秘密保持

開発する機器の品質は、会社の信頼に直結します。パートナーがISOなどの品質マネジメントシステムを遵守し、開発の全プロセスにおいて品質管理を徹底しているかを確認しましょう。特に医療機器などの場合、厳格な規制への対応ノウハウも求められます。また、貴重な研究成果や技術情報が外部に漏洩しないよう、強固な情報セキュリティ体制を構築し、秘密保持契約(NDA)を適切に締結できるパートナーであるかも極めて重要です。

費用と契約条件の透明性

共同開発における費用の透明性も重要な選定基準です。見積もり内容が明確で、各開発フェーズにかかるコストの内訳が具体的に示されているかを確認しましょう。追加費用が発生する場合の条件や、知的財産権の帰属、収益分配に関する取り決めなど、契約条件が明確で、双方にとって公平であるかも慎重に検討する必要があります。

合同会社いちのせきワークスの機器開発事例

機器開発の共同開発パートナーをお探しの方へ、合同会社いちのせきワークスではどのような機器開発ができるのか、事例を紹介します。

電動アシスト自転車用特殊クランク「ラクゾウ・くらんく」

移動手段の一つとして多くの方に利用されている自転車を、より楽に漕げるよう開発した製品です。

ペダルを回すためのクランクの長さを短くしたことが特徴で、これにより、ひざや股関節の曲がりが楽になり、もっと快適にペダルを漕げるようになります。電動アシスト自転車と組み合わせれば、クランクが短くてもアシストの力でスムーズに進めます。

ただし、使用者の体の状態や脚力によっては使いにくい場合もあるため、事前の走行練習がおすすめです。

足関節の他動運動装置「ラクゾウ・あすりーと」

内蔵モーターによってフットプレートが動き、設定した角度、速度、強さで足首を優しく底屈・背屈させる他動運動装置です。健康な方でも心地よく使え、特許技術により足の状態に自然に追従するため、足の大小にかかわらず違和感なく使用できます。

左右どちらの足でも兼用でき、操作は手元のリモコンで簡単に行えます。

※この装置は薬機法で定められた医療機器ではなく、健常者を対象としたもので、トレーニング機器ではありません。

その他にも、放送機器メーカー様向けに開発した「スタジオ用プロンプター」や、工場用生産ラインで使用される「卓上プレス機」の設計などの実績があります。

機器開発のご相談は合同会社いちのせきワークスへ!共同開発・受託開発に対応

この記事では、機器開発の共同開発を検討中の方へ、共同開発のプロセス、最適なパートナー選定のノウハウ、そして合同会社いちのせきワークスの製作事例を解説しました。

機器開発において、共同開発パートナーをお探しでしたら、ぜひ合同会社いちのせきワークスへご相談ください。機器開発において、設計から製作、実用化までトータルでサポートする強力なパートナーです。

豊富な経験・ノウハウ・密な連携で、お客様のアイデアを形に変える最適なご提案・伴走をお約束します。受託開発もお気軽にご相談ください。

機器開発・共同開発のご相談なら合同会社いちのせきワークス

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事業内容 機器の受託開発・設計・ヘルスケア機器,その他機器の独自開発・販売
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